【合宿免許にとても満足している方は約3割にとどまる…】
経験者1,019人への調査で見えてきた、“合宿免許あるある”や不満に感じた点とは…?
合宿免許に持っていくと便利なアイテムは『レンタルWi-Fi』!?
合宿免許に行ったことがある18歳〜49歳の男女を対象に、「合宿免許あるある」に関する調査を実施しました。
<調査背景>
運転免許を取得しようと思った方ならば、一度は「合宿免許」について考えたこともあるかと思います。
なぜならば、教習所に通った場合は平均で2〜3ヶ月、最短でも約1ヶ月かかるところ、合宿免許だと最短で14日(所持免許なしで普通車ATの場合。MTは16日)ほどで取得できることに加えて、一般的に免許取得率も7〜9割と高いとされているからです。
また、費用についても、教習所だと約30万円かかりますが、合宿免許の場合はそれよりも安く済むことが多いこともメリットのひとつに挙げられます。
では、実際に合宿免許に行ったことのある方は、合宿免許を選んだことに対してどのような感想を持ったのでしょうか。
中には「合宿免許に行ったけど…」という方もいらっしゃるかもしれません。
合宿免許に“ありがち”なことをピックアップすることで、今後、合宿免許を検討している方の参考になるのではないでしょうか。
<調査サマリー>
・合宿免許を選んだ理由は『短い期間で免許が取得できる(と思った)から(82.5%)』と回答した方が最も多い結果に。次いで『教習所に通うよりも安い費用で済む(と思った)から(43.2%)』と続いたことから、合宿免許で安く早く免許を取りたいと思っている方が多いことが判明しました。
・合宿免許あるあるは、授業面では『スケジュールが忙しい(51.0%)』、生活面では『近くに遊ぶ場所がない(52.4%)』という回答が集まりました。短期間で免許を取得するためスケジュールが詰まり気味になることや、地方での教習が多いことから空き時間に出かけられるような場所は少ないようです。
・合宿免許で持っていくべきもの1位は『レンタルWi-Fi(40.4%)』という結果に。場所にもよりますが、遊ぶ場所が少ないことから通信環境を整えることを重視しようとしている方が多いのかもしれません。
・9割以上の方が想定通りのスケジュールで授業が進んだものの、一部想定外の出来事もあったことが判明。『後半になるにつれて授業が入らず暇になった』『もっと友達ができると思った』といった声が集まりました。
調査概要:「合宿免許あるある」に関する調査
【調査日】2023年4月11日(火)
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】1,019人
【調査対象】合宿免許に行ったことがある18歳~49歳の男女
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ
合宿免許を選んだ理由で多いのは?
どのような理由で通学ではなく合宿免許を選ぶ方が多いのでしょうか。
はじめに、合宿免許を選択した理由について伺いました。
「教習所ではなく合宿免許を選んだ理由として近いものを教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『短い期間で免許が取得できる(と思った)から(82.5%)』という回答が最も多く、次いで『教習所に通うよりも安い費用で済む(と思った)から(43.2%)』『確実に免許が取得できる(と思った)から(22.1%)』と続きました。
実に8割以上の方が、短期間で免許が取得できることを理由に合宿免許を選んだようです。
さらに、教習所に通うよりも費用が安く済むことを理由に合宿免許を選んだ方も4割以上にのぼり、比較的多いことが分かりました。
「運転免許取得までの時間も費用もできる限り抑えたい!」
そんな願望を叶えてくれるのが合宿免許といえそうです。
■以降の結果はこちら
『合宿に参加できるなど時間的余裕があったから(19.3%)』『合宿が楽しそうだったから(18.0%)』『仲間や友達が欲しかったから(11.4%)』『集中教習で運転技術を磨きたかったから(9.0%)』『仕事などの都合で急遽、運転免許が必要になったから(4.5%)』
「合宿」という言葉の響きに魅力を感じた方や、新たな出会いを求めて合宿免許を選んだ方などもいることが分かりました。
ズバリ、合宿免許に“ありがちなこと”とは?
合宿免許を選んだ方の理由が明らかになりましたが、実際に合宿免許に行ってみて感じた、合宿免許ならではの特徴や不満もきっとあるでしょう。
では、そんな合宿免許の、いわゆる“あるある”にはどのようなものがあるのでしょうか。
「運転教習」と「合宿所での生活」それぞれの“あるある”を探っていきましょう。
【授業や運転教習について】合宿免許の“あるある”だと思うものを教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『スケジュールが忙しい(51.0%)』という回答が最も多く、次いで『授業内容や運転を覚えることが難しい(期間が短いため)(34.8%)』『教官が個性的(34.6%)』『教官が怖い(20.3%)』『ストレスがたまることが多い(20.0%)』『合宿の期間が延びる(延泊)(15.2%)』と続きました。
教習内容や教習時間は法令で定められているため、通学でも合宿でも変わりありません。
しかし、合宿免許を選択した方の約半数が、教習のスケジュールが忙しいと感じているようです。
ある程度ご自身の都合に合わせて教習の予約ができる通学とは異なり、合宿免許は短期間での卒業に特化した教習スケジュールが組まれているので、過密スケジュールだと感じてしまう方も多いのかもしれません。
また、合宿免許の場合は基本的に毎日教習を実施しますから、日々の学科・技能教習についていくことが難しく感じてしまうのも、合宿免許における教習内容の“あるある”といえそうです。
一方、『教官が個性的』という回答も3割を超え、比較的多いことが分かりました。
ご自身と縁もゆかりもなかった地域で合宿した方も少なくないと思いますから、地域色の濃い、個性的な「名物教官」に出会えるということも、合宿免許の“あるある”なのかもしれませんね。
では、合宿所での生活についての“あるある”にはどのようなものがあるのでしょうか。
続いて、「【合宿所での生活について】合宿免許の“あるある”だと思うものを教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『近くに遊ぶ場所がない(52.4%)』という回答が最も多く、次いで『合宿所が汚い、もしくは古い(32.1%)』『食事が美味しくない(24.7%)』『門限や規則が厳しい(22.9%)』『仲間や友達ができない(18.2%)』『Wi-Fiがない(通信環境が悪い)(17.5%)』と続きました。
半数以上の方が、合宿所の周辺には遊ぶところがないと回答したことから、教習スケジュールが忙しいだけでなく、自由時間を楽しむことも難しかった方は多いようです。
また、衛生面や古さなど、施設自体についてネガティブな印象を抱いた方も3割以上と少なくないことが分かりました。
■合宿免許の“あるある”エピソードとは…?
・自由時間も勉強漬けである(10代/女性/京都府)
・日常を外れて集中的にできて、また講習外でも友達もできて毎日修学旅行みたいで楽しかった!(20代/女性/東京都)
・毎日、教習を終えると送迎バスで宿に行く前に温泉へ連れて行ってくれた(20代/男性/神奈川県)
・教習の時間以外の時間を何をするのかを調べておかないと、時間を無駄にしてしまう(30代/男性/愛知県)
・仲間が出来るかもと思ったが、スケジュールが忙しく、そんな余裕が無かった(40代/女性/滋賀県)
・怖かった教官が、終わるころには仲良くなって、飲みに行くようになった(40代/男性/兵庫県)
地方に行く場合が多い合宿免許ですから、都心とは異なり、周辺に遊べる場所がないことが合宿所での生活“あるある”といえそうです。
中には、遊べる場所どころか、コンビニすら徒歩圏内にはないというところもあるでしょう。
そのため、「合宿」という響きから楽しいことを想像しすぎると、理想と現実のギャップが大きくなってしまうのかもしれません。
もちろん、合宿校によっては、近隣に温泉や観光スポットがあったり、リゾートホテルに宿泊するプランなどを設定していたりするところもありますから、これから運転免許を取得予定で、合宿免許にご興味のある方は、選ぶ際にプランについても注目してみるといいかもしれません。
一方、最初は恐い印象だった教官とも仲良くなれた、友だちができて修学旅行のようだったなど、合宿免許が楽しかった思い出となっている方も多い様子がうかがえます。
合宿所での生活は意外と不便!? 合宿免許の際に持っていくと良いアイテムは?
合宿免許は卒業するまで自宅から離れて過ごすことになるわけですから、行く際は持っていく物も吟味する必要があるでしょう。
では、実際に合宿免許の際、「これも持ってくれば良かった…」と思った物はあったのでしょうか。
そこで、「身分証や筆記用具、スマホや着替えなど一般的に必要とされる物以外で、特に“持ってくれば良かった”と思ったアイテムはありましたか?」 と質問したところ、『たくさんあった(15.2%)』『いくつかあった(42.6%)』『あまりなかった(29.9%)』『ほとんどなかった(12.3%)』という結果となり、6割近くの方が、何かしら追加で持ってくるべきだったと思っていることが分かりました。
具体的に、どのようなアイテムを持っていくと役立つのでしょうか。
続いて、「合宿免許に持っていくと良いと思う物を教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『レンタルWi-Fi(40.4%)』という回答が最も多く、次いで『延長コード(36.3%)』『ウェットタオル(除菌ペーパー)(26.2%)』『マルチコンセント(23.8%)』『爪きり(22.9%)』と続きました。
レンタルWi-Fiがあれば、例え合宿所の周辺に遊べる場所がなかったり、合宿所のネット環境が良くなかったりしても、「とりあえずインターネットは使える」という安心感につながるのかもしれません。
■以降の結果はこちら
『使い捨てマスク(22.8%)』『スリッパ(22.6%)』『薬(傷薬や虫刺されの薬など)(21.2%)』『ポケットティッシュ(20.4%)』『トランプや将棋、オセロなど(20.0%)』『使い捨てカイロ(19.9%)』『折り畳み傘(19.5%)』『文庫本など(19.5%)』『綿棒(19.0%)』『ポータブルプレイヤー(16.8%)』
これから運転免許を取得予定で、合宿免許も視野に入れている方は、先輩方のご意見をぜひ参考になさってくださいね。
合宿免許の満足度は? 不満を感じた理由とは?
ここまでの調査で、合宿免許を選んだ理由や“あるある”など、さまざまなことが明らかになりました。
では、合宿免許を選択した方々は、ご自身の想定通りに進めることができたのでしょうか。
そこで、「合宿免許は、思っていた通りに行えましたか?」と質問したところ、『ほとんどが想定していた通りだった(44.3%)』『ある程度は想定していた通りだった(いくつか想定外だったこともあった)(49.4%)』『ほとんどのことが想定外だった(6.3%)』という結果となりました。
程度の差はありますが、半数以上の方が、合宿免許の際にご自身の想定外のことを経験しているようです。
どのようなことが想定外だったのでしょうか。詳しく聞いてみました。
■合宿免許、これは想定外でした…
・後半になってくるにつれて授業が全然入らなくて自由時間が多かったこと(10代/男性/愛知県)
・意外とすぐには免許は取れないこと(20代/女性/広島県)
・無性に家に帰りたくなる(30代/女性/福島県)
・合宿所がボロボロ(30代/男性/山口県)
・もっと気軽に仲の良い友達ができるものだと思っていた(40代/女性/兵庫県)
・コンビニが遠い(40代/男性/東京都)
合宿免許は通学よりも短期間で運転免許の取得が目指せるという大きなメリットがありますが、短期集中型の教習に悪戦苦闘した方もいるようです。
一方、逆に想定よりも時間がかかったという方もいることが分かりました。
また、合宿所やその周辺環境、雰囲気などが想定通りではなかったという方もやはり少なくないのが実情のようです。
では、合宿免許を選択したこと自体への満足度はどれくらいなのでしょうか。
そこで、「教習所ではなく合宿免許を選んだことに、どのくらい満足していますか?」と質問したところ、『とても満足している(29.9%)』『やや満足している(58.2%)』『やや不満を感じている(10.1%)』『とても不満を感じている(1.8%)』という結果となりました。
多くの方が、合宿免許を選択したこと自体には概ね満足しているようですが、『とても満足している』と回答した方は約3割に留まりました。
『やや不満を感じている』『とても不満を感じている』と回答した方は、具体的にどのような不満を抱いたのでしょうか。詳しく聞いてみました。
■合宿免許のここが不満です!
・ご飯の処遇が悪いのに、値段はしっかりと高い。コスパ悪い(20代/男性/東京都)
・もっとちゃんと探せばよかった(20代/女性/埼玉県)
・教官がとにかく偉そうで怖かった(30代/女性/兵庫県)
・自宅にいるような一人で集中できる、安らげる場所が無かったから(40代/男性/埼玉県)
・自分の性格に合ってるか見極めれば良かった(40代/女性/北海道)
教習のスケジュールはもちろん、合宿所やその周辺環境、雰囲気など、教習所に通うのとは異なる要素を含んでいる合宿免許ですから、選ぶ際には期間や費用以外のこともしっかりと見極める必要があるのかもしれません。
今回の調査で、短期間で運転免許の取得が目指せることを理由に合宿免許を選択した方が8割を超え、圧倒的に多いことが明らかになりました。
しかし、合宿免許の“あるある”でも挙げられたように、そのタイトなスケジュールについていくのは簡単ではなく、加えて、近くに遊ぶ場所がない、合宿所の環境が良くないなど、貴重な時間を確保して合宿免許を選択したにもかかわらず、想定外なことが発生するのも決して珍しくないようです。
その一方で、合宿免許を選択したこと自体についての満足度は概ね高いことから、教習所に通うよりもメリットが大きいと感じている方は多いことが分かります。
しかし、『とても満足している』と回答した方は約3割に留まったことから、選び方は意外と難しい様子も見えてきました。
合宿免許をお考えの方は、満足度を高めるためにも、期間や費用だけでなく、合宿校やプラン選びについても慎重に行う必要があるといえそうです。