【合宿免許参加者の実感】合宿先選びでは「滞在期間の短さ」が重視されるが、実際に重要なのは「自由時間」?
「滞在期間が延びても自由時間が多い教習所を選ぶ?」合宿免許参加者のリアルな意見とは
所持免許なしまたは原付免許のみ所持状態から、合宿免許で普通自動車免許(AT限定)を取得した方を対象に、「合宿免許スケジュールの期待と実態の比較」に関する調査を実施しました。
短期集中で免許を取得できることが合宿免許の大きな魅力とされています。
しかし、その合宿生活の1日の流れや時間の使い方については、参加前に明確なイメージを持ちにくいようです。
では、合宿免許で普通自動車免許(AT限定)を取得した方は、期待していたスケジュールと実際のスケジュールとの間に、どのようなギャップを感じたのでしょうか。
そこで今回は所持免許なしまたは原付免許のみ所持状態から、合宿免許で普通自動車免許(AT限定)を取得した方を対象に、「合宿免許スケジュールの期待と実態の比較」に関する調査を実施しました。
<調査サマリー>
・合宿先を決める際、「滞在期間の短さ」を重視した方は約8割
・合宿免許の1日の自由時間は、第1段階(仮免取得まで)・第2段階(仮免取得後)ともに「30分~2時間未満」が約半数
・合宿中のスケジュールは約半数の方が「想像より忙しかった」と回答
・合宿期間中の自由時間は、約7割の方が「十分だった」と思っている
・また合宿免許に参加する場合は「滞在期間が延びても自由時間が多い教習所を選ぶ」方が約7割と、自由時間の重要性が示される結果に
調査概要:「合宿免許スケジュールの期待と実態の比較」に関する調査
【調査期間】2025年10月1日(水)~2025年10月2日(木)
【調査方法】PRIZMAによるインターネット調査
【調査人数】1,004人
【調査対象】調査回答時に所持免許なしまたは原付免許のみ所持状態から、合宿免許で普通自動車免許(AT限定)を取得したと回答したモニター
【モニター提供元】PRIZMAリサーチ
合宿先を決める際、「滞在期間の短さ」を重視した方は約8割
はじめに、「参加した合宿免許は何泊何日の予定だったか」について尋ねたところ、『14泊15日(31.7%)』が最も多く、『覚えていない(22.5%)』『15泊16日~17泊18日(20.3%)』と続きました。
最も多かったのは「14泊15日」で、普通自動車免許(AT限定)取得の最短日数として一般的に設定されている期間と一致しています。「15泊16日~17泊18日」がそれに続き、余裕をもったプランを選ぶ方も一定数いることが示されました。
「合宿先を決める際、『滞在期間の短さ』を重視したか」について尋ねたところ、約8割の方が『非常に重視した(26.2%)』『ある程度重視した(51.1%)』と回答しました。
大多数の方が「滞在期間の短さ」を重視しており、合宿免許を選択する方は短期間で免許を取得したいニーズが強いことが読み取れます。特に効率を重視して合宿先を選んでいることがうかがえます。
では、合宿免許の1日のスケジュールについてはどのようなイメージを抱いていたのでしょうか。
「合宿免許に参加する前、1日のスケジュールについて主にどのようなイメージを抱いていたか」について尋ねたところ、下記のような回答結果となりました。
『午前・午後にそれぞれ教習が入り、多少の自由時間はあると思っていた(44.6%)』
『ほとんど教習で埋まっていて、自由時間はないと思っていた(36.1%)』
『特に考えていなかった(12.4%)』
『余裕があり、観光や休養の時間も十分あると思っていた(6.9%)』
「多少の自由時間はある」と考えていた方が4割以上と、忙しくても多少の自由時間はあると期待していたことがわかります。
一方で、「自由時間はない」と思っていた方も3割以上おり、合宿免許は忙しいのだと漠然とした不安や覚悟をもっていたようです。
「余裕がある」とイメージしていた方は少数で、大多数が合宿期間中は効率重視のタイトなスケジュールだと認識していたことがうかがえます。
合宿中の1日の自由時間は「1~2時間未満」が最も多い
「合宿免許は滞在期間が短いほど、1日当たりに受ける教習の時間が多くなる(自由時間が少なくなる)ことを知っていたか」について尋ねたところ、7割以上の方が『よく知っていた(21.9%)』『ある程度知っていた(53.2%)』と回答しました。
滞在期間が短い場合、定められた教習の必須時間数を効率的にこなすために、1日当たりの教習時間が増え、自由時間が短縮されます。
多くの方が、そのような合宿免許は効率的かつ計画的に免許取得を目指す形態であると理解していたことが示されました。
「合宿免許の学科教習は対面・オンラインどちらだったか」について尋ねたところ、下記のような回答結果となりました。
『全て対面(61.3%)』
『対面が多く、一部オンライン(27.6%)』
『オンラインが多く、一部対面(8.9%)』
『全てオンライン(2.2%)』
『全て対面』が約6割を超え、依然として対面形式が主流であることが明らかになりました。一方で、『対面が多く、一部オンライン』も約3割近くに上り、デジタル化の流れが徐々に広がっていることがうかがえます。オンライン学科の導入が進みつつあるものの、現状では対面中心が多く、自由時間に大きな差が生まれるほどの変化にはまだ至っていないことも明らかになりました。
では、実際に合宿中の1日当たりの自由時間はどれくらいあったのでしょうか。
「第1段階(仮免取得まで)で教習や生活に必要な時間を除き、自由に使える30分以上連続した時間は1日平均どのくらいあったか」について尋ねたところ、『1~2時間未満(30.1%)』が最も多く、『30分~1時間未満(22.3%)』『覚えていない(21.6%)』と続きました。
続いて、「第2段階(仮免取得後)で教習や生活に必要な時間を除き、自由に使える30分以上連続した時間は1日平均どのくらいあったか」について尋ねたところ、『1~2時間未満(33.7%)』が最も多く、『覚えていない(21.9%)』『30分~1時間未満(21.7%)』と続きました。
「第1段階(仮免取得まで)」「第2段階(仮免取得後)」どちらも『1~2時間未満』が約3割と最も多く、『30分~1時間未満』がそれに続いて約2割という結果となりました。
仮免取得前後に大きな違いはなく、どちらも一定の自由時間があり、適度にリフレッシュをしながら学べるスケジュールだった合宿参加者が多いことがうかがえます。
実際のスケジュールは「想像より忙しかった」と感じた方が約半数
「合宿中のスケジュールの忙しさについて、合宿前の想像と比べてどう感じたか」について尋ねたところ、約半数の方が『想像よりかなり忙しかった(11.7%)』『想像よりやや忙しかった(38.2%)』と回答しました。
「想像より忙しかった」と感じた方が約半数という結果となりました。
合宿免許では最短期間での免許取得を目指すためにスケジュールが厳密に管理されており、慣れない環境や連続したスケジュールに精神的・体力的負担を感じやすいのかもしれません。
「合宿全体を通じて、自由時間は十分だったと思うか」について尋ねたところ、約7割の方が『非常にそう思う(14.4%)』『ややそう思う(57.9%)』と回答しました。
自由時間については十分だったと思っている方が多く、多くの合宿免許で適切な自由時間が確保されていることがうかがえます。
「もしまた合宿免許に参加する場合、滞在日数が延びても自由時間が多い教習所を選ぶか」について尋ねたところ、約7割の方が『非常にそう思う(17.3%)』『ややそう思う(50.7%)』と回答しました。
「合宿先を決める際、滞在期間の短さを重視した」方は約8割という結果でしたが、また合宿免許に参加する場合、約7割の方が「滞在日数が延びても自由時間が多い教習所を選ぶ」と回答しており、教習所を選択する視点が参加前と変わっていることが明らかになりました。
実際に合宿免許に参加して、スケジュールの忙しさや自由時間の実態がわかったことで、自由時間の多さが合宿中の満足度を左右すると実感したからだと考えられます。
今回の調査で、合宿免許期間中のスケジュールについて、合宿参加前のイメージと参加後のの実感が明らかになりました。
大多数の方が合宿先を決める際に「滞在期間の短さ」を重視しており、滞在期間が短いほど1日当たりに受ける教習の時間が多くなり、その分自由時間が少なくなることも理解していました。
合宿免許の実態を理解したうえで、効率を優先して合宿先を選んでいることがうかがえます。
合宿免許に参加する前の1日のスケジュールのイメージは、4割以上の方は「多少の自由時間はある」と思っていましたが、「自由時間はない」と思っていた方も3割以上おり、タイトなスケジュールであると覚悟していた方も一定数いることが示されました。
実際の合宿参加中の自由時間は、第1段階(仮免取得まで)・第2段階(仮免取得後)どちらも、1日に30分~2時間未満の自由時間があったという方が半数を超えていました。
多くの方が合宿中の自由時間は「十分だったと思う」と回答しており、適切な自由時間は確保されていることがわかりました。
しかし、合宿中のスケジュールの忙しさについては、約半数の方が「合宿前の想像と比べて忙しかった」と回答しており、自由時間が確保されていても、精神的・身体的負担を感じやすいようです。
「また合宿免許に参加するなら滞在日数が延びても自由時間が多い教習所を選ぶ」と回答した方は約7割にのぼり、合宿免許は滞在期間の短さが重視されていますが、自由時間が確保されていることも重要であることが、参加者の経験から示されました。
合宿免許は「効率性」と「自由時間」のバランスが大切であり、参加者の満足度を左右する要素であるようです。
合宿免許に参加する場合は、滞在期間だけでなく、心身ともに余裕をもてるスケジュールかどうかも意識すると、満足できる合宿免許になるのではないでしょうか。