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【合宿免許に対する保護者の不安・期待と、子どもの実感・満足度のギャップ】に関する調査

【保護者と参加する子どもで異なる合宿免許の見方】保護者の約7割が不安も、参加経験者の約9割が「満足」と回答!経験がもたらす成長と信頼の実態とは
保護者の懸念トップは費用面の負担、「早く免許を取りたくて楽しみだった」参加経験者は約半数という結果に

①これから子どもが合宿免許に参加する予定の保護者/②合宿免許に参加したことのある高校生~20代男女を対象に、「合宿免許に対する保護者の不安・期待と、子どもの実感・満足度のギャップ」に関する実態調査を実施しました。

合宿免許に子どもを送り出す際、多くの保護者が治安や体調管理、金銭面などに不安を感じています。
一方で、実際に参加した若者の多くは「短期間で免許が取れる」「友人ができて楽しかった」など肯定的な声も多く、親の想像と子どもの実感にはギャップがある可能性があります。

では、保護者が抱く不安と、参加者自身の満足度はどの程度一致しているのでしょうか。

そこで今回は①これから子どもが合宿免許に参加する予定の保護者/②合宿免許に参加したことのある高校生~20代男女を対象に、「合宿免許に対する保護者の不安・期待と、子どもの実感・満足度のギャップ」に関する実態調査を実施しました。

<調査サマリー>

  • ・子どもを合宿免許に参加させることに「不安を感じる」保護者は約7割
  • ・合宿免許に参加したことのある方の約半数が「早く免許を取りたくて楽しみだった」と回答
  • ・保護者が「安心できそう」と感じる要素は「生活環境の整備」「短期間で効率的に取得できる」
  • ・保護者の約8割が、子どもを合宿免許に参加させることについて「満足・納得」と回答
  • ・子どもの成長面では「自立心」「交通安全への意識」「責任感」の向上を期待する保護者が多い
  • ・合宿免許に参加したことのある方のうち約9割が「満足」と回答
  • ・合宿免許経験者の約8割が、友人や後輩などに「すすめたい」と思っている
<調査概要>


 調査概要:「合宿免許に対する保護者の不安・期待と、子どもの実感・満足度のギャップ」に関する実態調査
【調査期間】2025年11月10日(月)~2025年11月11日(火)
【調査方法】PRIZMAによるインターネット調査
【調査人数】1,008人(①504人/②504人)
【調査対象】調査回答時に①これから子どもが合宿免許に参加する予定の保護者/②合宿免許に参加したことのある高校生~20代男女と回答したモニター
【モニター提供元】PRIZMAリサーチ

保護者の約7割が子どもの合宿免許に不安を感じている!?

はじめに、子どもが合宿免許に参加する際の不安について、これから子どもが合宿免許に参加する予定の保護者にうかがいました。

「これから子どもが合宿免許に参加するにあたり、不安に感じることはありますか?」「不安に感じる内容を教えてください(上位3つまで)」

「これから子どもが合宿免許に参加するにあたり、不安に感じることはあるか」と尋ねたところ、『とても不安(23.4%)』『やや不安(47.0%)』を合わせると約7割が不安を抱いていることがわかりました。

前の質問で『とても不安』『やや不安』と回答した方に、「不安に感じる内容」について尋ねたところ、『費用面(追加料金・交通費など)の負担(39.2%)』が最多で、『宿泊先や周辺地域の治安(34.4%)』『指導員や教習所スタッフの対応面(29.3%)』となりました。

感じる不安として「金銭的な負担」の他に、合宿中の「環境面の安全性」や「スタッフの対応」などの、目が届かない場所で子どもが過ごすことに伴う不安に集中していることがうかがえます。

特に、現地の様子を直接確認できない合宿型の特性上、治安や教習所スタッフの対応など合宿免許運営側の「信頼性」に関わる部分への不安が根強いようです。

では、保護者の視点から見た「不安の対象」と、子ども自身の感じ方にはどのような違いがあるのでしょうか。
実際に、合宿免許に参加したことのある高校生~20代男女に聞きました。


「合宿免許に行く前、どのような気持ちでしたか?(複数回答可)」

「合宿免許に行く前、どのような気持ちだったか」と尋ねたところ、『早く免許を取りたくて楽しみだった(52.4%)』が最多で、『知らない場所や人との生活に不安を感じた(28.6%)』『新しい友達ができるのが楽しみだった(23.2%)』となりました。

合宿免許に参加したことのある方の多くは前向きな姿勢で合宿免許に臨んでおり、「短期間で成果を出す」明確な目的意識がモチベーションとなっているようです。
一方で、約3割が「知らない環境への不安」を抱えており、生活面での適応力や人間関係への心配がうかがえます。

この結果は、保護者の感じる「治安」「人との関わり」への懸念と重なる部分もあり、双方で共通する「心理的不安」が存在することを示しているといえます。

保護者が感じる「安心できそうな点」では合宿所での生活環境が1位に!合宿免許参加で子どもに期待する変化とは…

では、送り出す立場の保護者は、合宿免許のどのような点に安心感や価値を見いだしているのでしょうか。
これから子どもが合宿免許に参加する予定の保護者にうかがいました。

「子どもがこれから合宿免許に参加するにあたり、『ここが安心できそう』『良い経験になりそう』と感じている点を教えてください(複数回答可)」

「子どもがこれから合宿免許に参加するにあたり、『ここが安心できそう』『良い経験になりそう』と感じている点」について尋ねたところ、『宿泊施設や食事などの生活環境が整っていそう(40.7%)』『短期間で効率的に免許が取れそう(37.9%)』『スケジュールが無理なく健康的に過ごせそう(32.9%)』が上位を占めました。

保護者の関心は「快適で安心な生活環境」と「効率的な学習成果」の両立に向いているようです。
子どもが普段の生活から離れる中で、規則正しく健康的に過ごせる環境を重視する姿勢が見られます。

その一方で、実際に「送り出す決断」については、どの程度納得しているのでしょうか。
引き続き、これから子どもが合宿免許に参加する予定の保護者にうかがいました。


「子どもを合宿免許に参加させることについて、現時点でどの程度満足・納得していますか?」「子どもが合宿免許に参加することで、どのような成長を期待していますか?(複数回答可)」

「子どもを合宿免許に参加させることについて、現時点でどの程度満足・納得しているか」と尋ねたところ、『とても納得している(前向きに送り出せる)(24.4%)』『やや納得しているが、少し不安もある(56.9%)』を合わせると、約8割が前向きながらも不安を残していることがわかりました。

「とても納得している」が約2割半、「やや納得している」が約6割と保護者の約8割は合宿免許への参加に前向きで、一定の納得感を持って子どもを送り出していることが明らかとなりました。
一方で、「やや納得しているが少し不安もある」と回答した方が半数を超えており、前向きながらも安全面や生活環境への懸念を完全には拭いきれていない実態がうかがえます。

では、実際にどのような成長を期待しているのでしょうか。

「子どもが合宿免許に参加することで、どのような成長を期待しているか」について尋ねたところ、『自立心が育つこと(37.9%)』『運転や交通安全への意識が高まること(37.3%)』『責任感や社会性が身につくこと(28.6%)』『時間管理やスケジュール感覚が養われること(28.6%)』が上位になりました。

この結果から、多くの保護者が、合宿免許を単なる「免許取得の場」ではなく、「社会的・精神的な成長の機会」として捉えていることが明らかになりました。
生活の自己管理や交通安全への意識、責任感、時間管理が養われることなど、家庭では得られない経験への期待が高いようです。
教育的観点から見ても、短期間で自律的な行動を求められる合宿環境は、子どもの成長を実感しやすい場といえるでしょう。

「スケジュールがハード」「人間関係に気を使う」それでも約8割が「友人にもすすめたい」と回答!

保護者が子どもの成長に高い期待を寄せていることがわかりました。
では実際に、合宿免許を経験した方は、その体験にどのような満足感を得ているのでしょうか。
ここからは、合宿免許に参加したことのある高校生~20代男女にうかがいました。

「合宿免許の全体的な満足度を教えてください」「実際に参加して『思っていたより良かった』と感じた点は何ですか?(複数回答可)」

「合宿免許の全体的な満足度」を尋ねたところ、約9割が『とても満足(32.9%)』『やや満足(55.0%)』と回答しました。

「とても満足」が約3割、「やや満足」が約半数を占め、全体の約8割半が一定の満足感を得ていることが明らかとなりました。最も多かった「やや満足」には、宿泊環境や食事、教習ペースなど生活面で負担や個人差が生じやすく、「概ね満足だが一部に気になる点もある」という実感が影響していると考えられます。高い評価が得られているものの、細かな改善余地が残る可能性もうかがえます。

そこで、「実際に参加して『思っていたより良かった』と感じた点」について尋ねたところ、『指導員・スタッフが親切だった(31.9%)』が最も多く、『教習がわかりやすく運転に慣れた(28.2%)』『食事面が充実していた(27.6%)』となりました。

指導員やスタッフの対応といった「人の支援」に関する高い評価が寄せられています。
これは、保護者が懸念していた「対応面の不安」を打ち消す要素であり、体験前のイメージとのギャップを埋める重要な要因といえます。
また、「教習がわかりやすい」や「食事面の充実」といった生活面も満足度に寄与していると考えられます。

一方で、「大変だった」や「想定外だった」と感じたことは何なのでしょうか。

「合宿中に『これは大変だった』『想定外だった』と感じたことは何ですか?(複数回答可)」「合宿免許を友人や後輩などにすすめたいと思いますか?」

「合宿中に『これは大変だった』『想定外だった』と感じたこと」について尋ねたところ、『スケジュールがハードで疲れた(26.6%)』が最多で、『他の参加者との関係に気を使った(17.9%)』『指導員と相性が合わなかった(17.7%)』となりました。

最も多かったのは「スケジュールがハードで疲れた」という声で、短期間で必要な教習を詰め込む合宿免許では、学科・技能・自主学習が連続する日程になりやすく、生活リズムの変化や精神的な集中負荷が重なり、疲労を感じる参加者が多かったと考えられます。
また、「他の参加者との関係に気を使った」「指導員と相性が合わなかった」といった共同生活ならではの人間関係の難しさや、教習中の関わりに起因するストレスも一定数見られました。
これらの課題は、事前の心構えやサポート体制によって軽減可能であり、受け入れ側の説明やサポートの質が満足度を左右していると考えられます。

そのような経験を経て、合宿免許を周りの方にすすめたと思う方はどの程度いるのでしょうか。

「合宿免許を友人や後輩などにすすめたいと思うか」と尋ねたところ、約8割が『とてもすすめたい(34.1%)』『ややすすめたい(50.4%)』と回答しました。

合宿免許に対する高い満足度が、他者への推奨意欲にも直結していることが確認されました。
保護者が感じる不安とは対照的に、参加した方にとっては「挑戦して良かった」という成功体験として記憶されているようです。
この結果は、合宿免許が単なる資格取得を超えて、成長や交流の場としても機能していることを示しているといえるでしょう。

【まとめ】親子で異なる「安心」と「成長」の視点、合宿免許は“信頼できる学びの場”へ


今回の調査で、これから子どもが合宿免許に参加する予定の保護者は、費用面や治安、運営体制など「安全性」と「信頼性」に強い関心を持つことが明らかになりました。

一方、合宿免許に参加したことのある方は「早く免許を取りたい」「新しい経験を楽しみたい」といった前向きな動機で臨んでいたようです。

実際に、合宿免許参加したことがある方の約9割が「満足」と回答しており、これから子どもが合宿免許に参加する予定の保護者が懸念していた教習スタッフの対応や生活環境に関しても、高評価が多く見られ、実際には安心して過ごせる場であることが示されました。
また、「スケジュールのハードさ」や「人間関係の負担」など、合宿ならではの厳しさも見られ、完全な快適さを求めるよりも「目的意識を持った挑戦の場」として位置づけることが重要といえます。

これから子どもが合宿免許に参加する予定の保護者が、子どもが合宿免許に参加することで期待する「自立心」「交通安全への意識」「責任感」などの成長要素は、実際の参加体験の中で自然と培われる可能性が高く、合宿免許は若者にとって社会的自立への第一歩となる場として価値を高めているといえるでしょう。

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