「合宿免許、誰と参加する?」経験者1000人に聞いた“ひとり派vs友達派”のリアル
参加前に人間関係や生活面に不安を感じていた方は約7割!参加後のリアルも明らかに
学生時代に合宿免許に参加したことがある男女を対象に、「合宿免許の参加スタイル」に関する調査を行いました。
短期間で免許が取れる「合宿免許」は、学生や若い社会人を中心に利用されることが多い免許取得方法のひとつです。
友達と一緒に参加する方もいれば、ひとりで集中して学びたいという方もいます。
では、実際のところ、合宿免許はどのような参加スタイルが多いのでしょうか。
そこで今回は学生時代に合宿免許に参加したことがある男女を対象に、「合宿免許の参加スタイル」に関する調査を行いました。
<調査サマリー>
- ・合宿免許の参加スタイルは「ひとりで参加」が約半数、「友達と一緒に参加」と拮抗する結果に
- ・約7割が参加前に「不安を感じていた」と回答。内容は「知らない人とうまく話せるか」が最多
- ・他の参加者と交流があった方は多い。きっかけは「食事の時間」や「自由時間」
- ・誰かと一緒に参加して良かったことは「楽しく過ごせた」「安心できた」
- ・ひとりで参加して良かったことは「集中して取り組めた」「ひとりで行動する自信がついた」
調査概要:「合宿免許の参加スタイル」に関する調査
【調査期間】2025年11月18日(火)~2025年11月19日(水)
【調査方法】PRIZMAによるインターネット調査
【調査人数】1,009人
【調査対象】調査回答時に学生時代に合宿免許に参加したことがある男女と回答したモニター
【モニター提供元】PRIZMAリサーチ
合宿免許「ひとり参加」派が約半数!参加前に人間関係や生活面に不安を感じていた方は約7割。その理由とは
はじめに、「合宿免許には誰と参加したか」について尋ねたところ、『ひとりで参加(50.2%)』が最も多く、『友達と一緒に参加(46.7%)』『恋人と一緒に参加(2.7%)』となりました。
約半数が「ひとり参加」「友達と参加」も同程度の割合で多く、目的や性格によって、学び方や過ごし方を柔軟に選ぶスタイルが浸透している様子がうかがえます。
続いて、合宿免許にひとり・誰かと一緒に参加した理由についてうかがいました。
ひとりで参加した方では、『休みの時期や予定が合った(44.0%)』『自分のペースで集中して学びたかった(43.4%)』『気をつかわず過ごしたかった(23.9%)』が上位となりました。
一方で、誰かと一緒に参加した方では『誰かと一緒なら楽しく過ごせると思った(52.5%)』『初めての合宿で不安だった(50.9%)』『休みの時期や予定が合った(32.0%)』が多く挙がりました。
ひとりで参加した方は、「効率」や「自分のペース」を重視する傾向が見られ、誰かと一緒に参加した方は「安心感」や「楽しさ」を求める傾向が強いことがわかります。
背景には、免許取得を学習機会と捉えるか、思い出づくりも兼ねた学習機会と捉えるかという価値観の違いがあると考えられます。
では、合宿免許に参加する前に、何かしらの不安を感じていた方はどの程度いるのでしょうか。
「参加する前に、合宿免許での人間関係や生活面に不安を感じていたか」について尋ねたところ、約7割が『とても不安を感じていた(23.7%)』『やや不安を感じていた(47.7%)』と回答しました。
多くの方が合宿免許での生活に不安を感じていたことから、短期間とはいえ共同生活や新しい人間関係に対する心理的ハードルがあると推察されます。
前の質問で、『とても不安を感じていた』『やや不安を感じていた』と回答した方に「どのようなことに不安を感じていたか」について尋ねたところ、『知らない人とうまく話せるか(43.6%)』が最も多く、『共同生活で他の参加者に気をつかうのが大変そう(36.7%)』『友達ができるか(27.4%)』となりました。
上位に挙がった回答が「人との関わり」に関連していることから、合宿免許は単なる技能習得の場ではなく、「人間関係を築く社会的空間」としても意識されていることがわかります。
特に、「気をつかう」「友達ができるか」といった回答は、閉じられた環境下での人間関係ストレスへの懸念を示していると考えられます。
約4割が他の参加者と「仲良くなった」と回答、合宿免許は一定の交流が生まれる場に
では、実際の合宿免許の生活では、どのような交流が生まれたのでしょうか。
「合宿免許では、他の参加者との交流はあったか」について尋ねたところ、以下のような回答結果になりました。
- 『仲良くなって一緒に過ごす時間が多かった(38.4%)』
- 『食事や教習の合間に少し話す程度だった(42.7%)』
- 『挨拶を交わす程度でほとんど関わらなかった(12.1%)』
- 『まったく交流はなかった(6.8%)』
全体の約8割が何らかの交流を持っており、合宿免許は「学びと出会いの双方を体験できる場」であることが示されました。
短期間でも密度の高い共同生活を送る中で、自然なコミュニケーションが生まれやすい環境といえますが、どのようなことがきっかけで交流するようになったのでしょうか。
ここからは、『まったく交流はなかった』と回答した方以外に聞きました。
「合宿免許で、他の参加者と交流したきっかけ」について尋ねたところ、『食事の時間に話す機会があった(54.2%)』が最も多く、『自由時間に話す機会があった(47.5%)』『教習時に話す機会があった(38.2%)』となりました。
「食事」や「自由時間」といった日常的なシーンが、自然な交流の起点になっていることがわかります。
偶発的な出会いが人間関係の形成につながっており、合宿免許を通じた人間関係づくりのポジティブな体験として記憶に残りやすいと考えられます。
そこで、「合宿免許で交流した他の参加者と、その後も連絡をとっているか」と尋ねたところ、以下のような回答結果になりました。
- 『今でも連絡をとり合ったり、ときどき会ったりしている(22.9%)』
- 『しばらくは連絡をとっていたが、今はしていない(42.3%)』
- 『合宿後に一度だけ連絡をとった(7.1%)』
- 『合宿後はまったく連絡をとっていない(27.7%)』
約2割が現在も関係を維持しており、合宿免許が一時的な学びの場を超えて、人とのつながりを生む機会にもなっていると考えられます。
共同生活の中で築かれた関係は、共通体験を共有することで深まりやすい傾向があり、期間限定ながらも記憶に残る人間関係が形成される環境といえるでしょう。
「誰かと一緒に参加」と「ひとり参加」、それぞれの本音
誰かと一緒に合宿免許に参加した方は、どのような点を「良かった」「気をつかった」と感じたのでしょうか。
『ひとりで参加』と回答した方以外に尋ねたところ、『空き時間も楽しく過ごせた(42.2%)』『初めての環境でも安心できた(40.8%)』『教習の内容について相談できた(34.1%)』が上位に挙がりました。
「空き時間の楽しさ」「安心感」「相談できる環境」という回答が多く、同行参加ならではの利点といえます。
「相手のペースに合わせる」など、気をつかった場面もあるようですが、初めての環境でも身近な人がいることで心理的負担が軽減され、仲間との共有体験が合宿免許での生活をより充実した時間にしていたようです。
では、ひとりで参加した方はどのような点を「良かった」「気をつかった」と感じたのでしょうか。
『ひとりで参加』と回答した方に尋ねたところ、『自分のペースで集中して取り組めた(36.7%)』『ひとりで行動する自信がついた(34.7%)』『新しい環境に慣れる力がついた(26.0%)』が挙がりました。
ひとりでの参加は、学習面だけでなく精神的成長の機会にもなっているようです。
未知の環境で自ら行動する経験は、自己効力感を高める効果があると考えられます。
孤独を恐れず挑戦することで、「ひとりでもできる」という自信が培われる点が、合宿免許の隠れた魅力の一つといえるでしょう。
最後に、再度参加するとした場合の希望スタイルについてうかがいました。
「また合宿免許に参加するとしたら、どのような形で参加したいか」について尋ねたところ、以下のような回答結果になりました。
- 『誰かと一緒に参加し、部屋はシングルルーム(1人部屋)(25.2%)』
- 『誰かと一緒に参加し、ツイン・トリプル等(友人等と同室)(31.3%)』
- 『誰かと一緒に参加し、相部屋(友人等以外の人とも同室)(15.5%)』
- 『ひとりで参加し、シングルルーム(1人部屋)(17.0%)』
- 『ひとりで参加し、相部屋(他の参加者と同室)(3.5%)』
- 『どの形でも構わない(7.5%)』
全体の約7割が「誰かと一緒に参加」と回答したものの、「部屋は別で過ごしたい」という回答が約3割となり、プライベートを重視する傾向が強まっていることが読み取れます。
学びの効率と人間関係のバランスを取りたいという、現代的なスタイル志向が反映されているといえるでしょう。
今回の調査で、合宿免許の参加スタイルは「ひとりで集中したい派」と「誰かと一緒に楽しみたい派」の二極化が進んでいることが明らかになりました。
「ひとりで参加」という方は全体の約半数を占め、理由として「自分のペースで学びたい」「気をつかわず過ごしたい」という回答が多く見られました。
一方で、「友達と一緒に参加」もほぼ同数に上り、「不安を軽減したい」「楽しく過ごしたい」といった心理的要素が動機の中心となっていました。
合宿免許に参加する前に何らかの不安を抱いていた方は約7割となり、特に「知らない人とうまく話せるか」「共同生活で気をつかうのが大変そう」といった対人面の懸念が目立ちました。
それでも、実際の合宿免許の生活では、約9割が他の参加者と何らかの交流を持ち、食事や教習の合間など自然な場面から関係が生まれていました。
こうした交流を通じ、今でも連絡を取り合う方が約2割いることから、合宿免許が一時的な学びの場にとどまらず、長期的なつながりを生む機会にもなっていることが示されます。
また、誰かと一緒に合宿免許に参加したことで「空き時間も楽しく過ごせた」「初めての環境でも安心できた」といった肯定的な体験を多く挙げる一方で、相手への配慮や自由時間の制約も感じていました。
対して、ひとりで参加した方は「自分のペースで集中できた」「ひとりで行動する自信がついた」といった成長実感が強く、どちらの参加スタイルにも異なる価値が見出されていることがわかります。
また合宿免許に参加するとしたら、「誰かと一緒に参加、同室」という回答が最多になったものの、「誰かと一緒に参加、個室」も多かったことから、人と関わりながらも自分の時間を確保したいという“適度な距離感”を求める傾向が見て取れます。
学習効率と人間関係の心地よさを両立させたいという意識が、現代の若者の価値観として定着しつつあるといえるでしょう。
合宿免許は、ひとりで参加、誰かと一緒に参加どちらも、免許取得だけでなく「安心」「成長」「つながり」を同時に得られる場へと変化しており、若者にとって貴重な成長の場となっているといえるでしょう。
























